一日中パソコンの画面を見つめるデスクワーカーにとって、肩こりや首の痛み、眼精疲労は「職業病だから仕方ない」と諦められがちです。しかし、その長時間の不良姿勢が、実は心の不調(気分の落ち込み、謎の焦燥感、集中力の低下など)を引き起こす大きな原因になっている事実をご存知でしょうか?
モニターを覗き込むように首が前に突き出る「ストレートネック(スマホ首)」の状態が続くと、首の周りにある太い血管や神経が圧迫され続けます。
特に首の周辺には、リラックスを司る「副交感神経(迷走神経)」が集中しています。ここがガチガチに凝り固まってしまうと、自律神経のバランスが崩れ、体は常に「戦闘モード(交感神経優位)」のままになってしまうのです。その結果、呼吸が浅くなり、脳に十分な酸素が行き渡らず、慢性的な疲労感や理由のないイライラが引き起こされます。
「最近なんだかネガティブなことばかり考えてしまう」という時は、心が弱いのではなく、単に「首が凝っているだけ」というケースも少なくありません。
この悪循環を断ち切る対処法として、1時間に1回は必ず椅子から立ち上がり、胸を大きく開くストレッチを行いましょう。両手を後ろで組み、肩甲骨をグッと寄せるようにして、天井を見上げながら深呼吸を3回繰り返すだけでも、首まわりの緊張がほぐれて脳に酸素が巡ります。また、モニターの位置を目の高さまで上げる、足裏がしっかり床に着くように椅子の高さを調整するなど、作業環境(エルゴノミクス)を見直すことも非常に効果的です。
姿勢を正すことは、心を前向きに整えるための最も簡単なアプローチなのでぜひ実践してみましょう。